子どもの急変、119番ってどうやる? 何を伝える? #8000との違いは?

t f B! P L
当サイトはプロモーションを含みます

さっきまで元気に遊んでいたはずなのに、元気がない? と思ったら、突然の発熱や嘔吐、痙攣…子どもが生まれてまだ間もない頃であれば特に心配ですよね。

119番に電話すれば救急車が来てくれるのは知っているけど、救急車を呼ぶべき症状なの? 何を聞かれるの? 冷静に答えられるだろうか…との不安もあると思います。


救命法の普及活動に取り組むアドライフの小山 立人(オヤマ タツト)さんが、そんな疑問に答えてくれました。

今まで119番をしたことが無い方でもわかりやすく、「119番通報をすべき時」「119番通報の仕方」「何を聞かれて答えるのか」「#8000との違い」についても説明します。

アドライフ 小山 立人さん

自己紹介

宮城県仙台市出身。一児の父。大学卒業後、大手プリンターメーカーの子会社で法人営業に従事。その後、不動産業界に転職し事業用(オフィス・店舗)の空室を埋める営業職を経験。2018年10月マラソン大会に参加中、不整脈となり突然の心停止となる。幸いにも周囲の懸命なサポートのお陰で蘇生。3か月後に社会復帰を果たす。

主な活動について

「自分はなぜ生き返ったのか」を考え、助けてもらった命を「救命法の普及」に還元すると決意。現在はブログやYouTubeで救命法の情報を発信するとともに、企業や個人向けに「現場に則した救命講習」提供、講演活動を行っている。

公式サイト

http://add-life.jp

119番ってどうやる?何を伝える?

まず119番について、皆さんご存知かと思いますが、改めて説明します。


119番(ひゃくじゅうきゅうばん)は、火災を発見した時(火事)、急病人・怪我人を発見した時(救急)、事故や災害等で助けを必要とする時(救助)など、緊急時に消防へ助けを求める時に通報する電話番号である。(出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

救急車を呼ぶときも消防車を呼ぶときも同じ「119番」です。後ほど出てくる「119番で何を伝えるか」でも重要なポイントとなります。

119番はどんな症状の時にする?

救急車の適正利用(後述 ※1)が社会問題となっていることもあり、
「こんな症状で119番通報してもいいのかな?」と悩むかもしれません。

迷ったら119番通報をすべきです。
次に該当するような症状が現れた場合は、躊躇することなく119番通報をしましょう。


  • 意識がない
  • いつもと様子がおかしい(特に乳児)
  • 意識が朦朧としている
  • 呼吸が弱い
  • 顔色が悪い
  • けいれんしている
  • 何か飲みこんで具合が悪い
  • 激しいお腹の痛みで嘔吐がとまらない
  • ウンチに血が混じっている
  • 手足が硬直している
など

下の図は、一次救命処置の手順です。
倒れている人がいたら、周囲の安全を確認した上で、近づきます。

次に「反応の確認」をします。
両肩や、乳児は足の裏を叩きながら「〇〇ちゃん大丈夫?!」と声をかけます。

万が一、反応が無ければすぐに
「119番通報とAEDの手配」をします。
自宅の周りにAEDがない場合の方が多いと思います。
また、自分一人しか救助者がいなければ119番通報を優先してください。

その後は、
「呼吸の確認」をして呼吸が無ければ心肺蘇生に移行しますが、
ほとんどは 反応はあるけど、何かがおかしい…というケースでしょう。

先に挙げた症状の場合は、ためらわずに119番通報をしましょう。

いつもと何かが違う…という感覚が非常に大事です。


何もなければそれに越したことはありません。迷った場合は119番通報しましょう。

(※1 緊急性が高くないにも関わらず、交通手段がないからタクシー代わりに、どこの病院に行けばよいかわからないから、などの理由で救急車を利用する方に救急車が出動してしまい、本当に必要な人に救急車が向かえない問題)


119番で何を伝える?聞かれることを知っておけば落ち着けます。

次に119番通報で伝える内容についてご説明します。

ポイントは「聞かれたことに答える」これに尽きます。119番の電話口の方は、救急車を最短で現場に向かわせるプロです。この人の指示に従って、聞かれたことを答えるようにしましょう。

そうはいっても、何を聞かれるのか知りたいですよね。

自治体などによって多少順番は前後する可能性がありますが、おおむね次の通りです。

(1) 火事ですか?救急ですか?
先述した通り、119番通報は救急車と消防車、両方を出動要請できる電話番号となっております。

そのため、1番最初に聞かれる内容は「火事ですか?救急ですか?」となります。急病人の場合は救急車が来てほしいので、落ち着いて「救急です」と答えましょう。

(2) 場所はどこですか?(住所)
救急車が来てほしい場所を伝えましょう。

家であればスラスラ言えると思いますが、引っ越ししたばかりの時や、外出時、職場に子連れで勤務していた時など、少し慌ててしまうかもしれません。

外出先であれば、目印となりそうな近くの建物や、自動販売機や電柱に書かれた住所を答えるようにしましょう。職場などであれば、デスク周りに住所が分かるものを置いておくとよいでしょう。

この住所が分かった時点で救急車は出動の準備をしています。

聞かれたことに答えず、慌てて自分が伝えたいこと(例えば、「子どもが急に痙攣をして…さっきまで元気だったのに」)を一方的に話していると、救急車が現場に到着するのが遅れてしまいます。

その分、専門的な処置が遅れることになりますので、落ち着いて、「聞かれたことに答える」ことに徹してください。

(3) 誰が、どうしたか聞かれる
ここで初めて「子どもがけいれんしている」などの情報を伝えましょう。

何才か、持病はあるか、薬は服用しているか、アレルギーはあるか、など必要に応じて順次質問されますので、わかる範囲で答えてください。

救急車は出動から現場への到着まで全国平均で8~10分ほどかかります。
その間、呼吸が止まらないか、症状が悪化しないかを注意深く観察しながら、救急車を待ちましょう。

救急車に乗る時に必要な持ち物は?

持ち物の準備に気を取られ、子どもの症状悪化を見過ごすことのないよう、子どもを注意深く観察しながら、必要に応じて持ち物を準備しましょう。

  • 保険証
  • お金
  • 普段飲んでいる薬(お薬手帳)
  • 母子手帳
  • 紙おむつ
  • 哺乳瓶
  • タオル
など

普段の外出とそんなに変わらないですね。

#8000はどんな時にする?


「119番をするほどのことではなさそうだけど、やっぱり少し心配…」という時には、子ども医療電話相談事業(♯8000)に電話してみてはいかがでしょうか。

#8000とは?


保護者の方が、休日・夜間のこどもの症状にどのように対処したらよいのか、病院を受診した方がよいのかなど判断に迷った時に、小児科医師・看護師に電話で相談できるものです。
この事業は全国同一の単一番号#8000をプッシュすることにより、お住まいの都道府県の相談窓口に自動転送され、小児科医師・看護師からお子さんの症状に応じた適切な対処の仕方や受診する病院等のアドバイスを受けられます。
出典および引用:子ども医療電話相談事業(♯8000)について厚生労働省

119番と#8000の違いは?

119番との違いは大きく2つあります。

(1) 休日・夜間しかつながらない都道府県もある
休日・夜間の子どもの症状に相談できる番号ですので、基本は休日・夜間の時間帯に利用可能です。

茨城県や埼玉県など一部の県では24時間365日利用できるところもあります。

都道府県ごとに実施時間帯が異なりますので、詳しくはこども医療相談事業のHPをご確認ください。

(2) あくまで「相談ができる場」である
夜間や休日に医師や看護師に相談できる場であり、「重大な緊急時の連絡先ではない」ということを覚えておく必要があります。

命の危機に瀕しているかもしれない場合に#8000をしていたら手遅れになってしまう可能性もあるということです。

また、医師や看護師から「病院を受診した方が良い」「様子見でよい」と言われても、実際にそのように行動に移すかは、あなたの判断に委ねられることになります。

迷ったときは119番

#8000は「夜間や休日、判断に迷った時に相談できる場」として非常に大事な場ではありますが、目的を誤ってしまうと、取り返しのつかないことになる可能性もあります。

少しでも、先に挙げた「ためらわずに119番をする症状」に当てはまるような場合や、119番通報と#8000どちらに電話するか迷うような場合は119番通報をすべきでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。119番通報をすべき時、119番通報の仕方、何を聞かれて答えるのか、#8000との違いについて説明してきました。

まずは、119番通報をすべき状態にならないよう、健康状態や安全面を整えることが重要になります。

万が一、119番通報をすることになったとしても、慌てずに「聞かれたことに答えればよい」と思い出して頂ければと思います。


小山さんから ママ&妊婦さんへのメッセージ

当たり前かもしれませんが、子どもが生まれて人生で初めてパパになりました。

こんなちっちゃい人間を見るのは初めてだったので、触れるのも怖いし、泣かせたらどうしようと臆病になったことを覚えています。

できれば、抱っこの仕方やオムツ替えの手順を1から教わりたいけど、ママも初めてで試行錯誤している中、聞きづらいから調べるけど、実際にやってみるのは怖い。でもやらないと出来るようにはならない、と常にこの葛藤の繰り返しでした。

ママほど「やらなきゃいけない」状況に追い込まれていないので、葛藤する時間が出来ちゃうんです。でも正直ママは、パパにまで気を使っている暇はないですよね。

パパもパパで、やろうと思っているし出来るようになりたいとも思っています。少なくとも私はそうでした。

それだけわかってもらえれば「いまなんか余裕がありそうかな?」みたいな時にチャレンジしにやってきます。ちょっとゆっくり待ってもらえればと思います。

息子はもうすぐ4歳になります。いろいろ悩みもしましたが、大きな病気もなく元気に育ってくれています。目の前の悩みや不安はいずれ無くなります。ぜひ育児を楽しみましょう。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

この記事を書いた人

小山 立人(オヤマ タツト)

救命講習のアドライフ代表


ベビヨリでは、「もしも」の時に落ち着いて行動できるように情報をまとめておくカードを用意しています。こちらもあわせてご活用ください。



この他にも「もしも」の時のために知っておきたいこと、用意しておきたいことなど、皆さんからのご意見お待ちしています。

身近な人達にもぜひシェアしてくださいね。前もって知っていると、いざという時に助けになりますから…。


スポンサードリンク
スポンサードリンク

新着・更新記事

新着情報 配信中!


SNSをフォローすると、
新着・更新情報が届きます。

開催中・間近イベント

QooQ